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鼻の病気

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鼻の病気

鼻出血

鼻出血の7,8割はキーセルバッハという鼻中隔の前方部分が出血源です。残り2,3割は後方の深部からの出血ですが、鼻の中は複雑で出血源が特定できない場合も多いです。

出血源が特定できればお薬による焼灼や電気焼灼を行います。出血源が特定できない場合は、ガーゼや綿をつめることもあります。小さいお子さんはほとんどキーセルバッハからですが、あまりひどい出血でない限り処置しない方針です。処置後、傷を触ってしまうと化膿したり、再出血するリスクがあるためです。

当院では‟鼻ポン”という鼻血を抑えるための専用の綿花を院内で販売しています。

鼻炎

くしゃみ、鼻水、鼻づまりを引き起こす鼻炎の原因はさまざまです。最も多いアレルギー性鼻炎を説明します。アレルギー性鼻炎の治療は①予防治療②薬物治療③免疫療法④手術治療を中心に行います。

抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を引き起こします。主に「通年性」と「季節性」があり、後者の代表的なものに花粉症があります。

予防治療
まずアレルギーの原因を知ることが重要です。代表的なアレルゲンはダニ、ハウスダスト、スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤ、真菌、昆虫、ペットなどがあります。
当院でもアレルギー検査は可能ですので、希望の際はお伝えください。アレルゲンが特定できれば体に入らないような生活を心がけることが重要です。
薬物治療
代表的な治療方法です。抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン拮抗薬、点鼻薬などを中心に処方します。薬はさまざまな種類があり、組み合わせて使用することもできます。市販の点鼻薬は即効性があり、よく効きますが。2週間以上にわたって使用すると効果が減弱し、依存性もあるため長期的にはお勧めできません。病院では主にステロイド点鼻薬を処方します。即効性には劣りますが、効果は高く副作用もすくないので安心して使用できます。
免疫療法
アレルゲンを体内に投与し続けることでアレルギー体質を治す根本的治療です。これまでは皮下注射が一般的でしたが、より安全性の高い舌下免疫療法ができるようになりました。しかし現在舌下免疫療法ができるのはスギとダニの2つです。当院では舌下免疫療法を行っています。舌下免疫療法は毎日口の中にお薬を1分間含んで飲み込む治療です。毎日することが条件で、少なくとも2年は最低続ける必要があります。約6割の方は症状が軽くなり、2割の方はほとんど症状がなくなります。逆に2割の方に効果はありません。
手術治療
通年して薬物治療があまり効果ないという重症の方が適応になります。 夏休み中に、社会人になる前に、大学生になる前に、妊娠前に、などできるだけ治療を急いでいる方には舌下免疫療法よりも手術治療をお勧めします。
一般的なレーザー治療は当院では行っておりません。レーザー治療のメリットは時間がかからず、手軽であることです。ただし、効果は半年から1年ほどで減弱し、また鼻中隔の弯曲の強い方はレーザーを無理にあてるとかえって癒着し、悪化することもあるので慎重に行う必要があります。

副鼻腔炎

鼻腔の周りの副鼻腔に炎症が広がると、濁った鼻水、鼻づまり、頭痛、咳、痰、後鼻漏、嗅覚障害など様々な症状が出現します。かぜから引き起こされる急性副鼻腔炎や、3カ月以上症状が続く慢性副鼻腔炎以外にも、好酸球性副鼻腔炎、歯性副鼻腔炎、真菌性副鼻腔炎などもあります。

副鼻腔炎はまず抗生剤をはじめとする薬物治療を行います。しかし、慢性化している場合はCTを撮影し、原因を精査し、それでも治らない方は手術治療をお勧めします。

慢性副鼻腔炎

骨格的な問題や体質的な問題で急性副鼻腔炎が慢性化した場合、抗生剤を数カ月にわたって内服したり、鼻洗、ネブライザーなどの治療を行います。治療で改善しない場合手術適応があります。特に鼻茸がある場合は薬物治療は効果不十分のことが多く手術治療をすすめます。

好酸球性副鼻腔炎

鼻茸(ポリープ)が多発し、嗅覚障害が起きやすい副鼻腔炎です。気管支喘息を合併することが多いです。原因はまだわかっていません。鼻茸の組織検査で好酸球が多い場合に確定診断となります。ステロイドがよく効きますが、長期投与は副作用がでるため、使用し続けることはできません。徐々にポリープが大きくなると完全に鼻が詰まってしまうため、手術が必要になります。

術後は鼻洗や薬物治療を併用し、定期的に外来に通院していただく必要があります。特定疾患対象疾患で助成制度があるため、手術後確定診断がつき次第、申請を行います。

歯性副鼻腔炎

虫歯の治療で神経を除去する根管治療(神経をぬいて銀歯をうめる治療)をうけたあと、虫歯菌が奥で少しずつ増え続け歯根炎をおこしたり、嚢胞を形成し膿がたまり、上顎洞に炎症を起こします。上顎洞炎に関連する歯は上の奥歯で下の歯は副鼻腔炎とは関連ありません。

特に歯根炎から副鼻腔炎になった場合抗生剤で通常治療しますが、改善ない場合手術が大変有効です。上顎洞にたまった膿をだすことで歯根の負担を軽くします。また歯根嚢胞がある場合副鼻腔経由で嚢胞に穴をあけ、たまった膿を出す根本的な治療が可能な場合があります。

重症の歯根炎は抜歯する場合もありますが、状況によっては抜歯をしなくても鼻の手術だけで沈静化できることもありますので、抜歯する前に一度耳鼻科で相談してください。

真菌性副鼻腔炎

アスペルギルスを中心としたカビによる副鼻腔炎です。
ほとんどは寄生型真菌症で、症状はありませんが、まれに破壊型真菌症にかわることがあり、いったん破壊型になると副鼻腔から頭蓋内に入り、脳出血を起こすこともあります。寄生型真菌症のうちに手術で摘出することをお勧めします。CTで副鼻腔炎の中に白い斑点状の模様が見えると真菌症の可能性が高いです。

多くは上顎洞にたまっています。直視鏡や斜視鏡を用いてすべて取り除きます。副鼻腔の換気をよくすることで真菌の再発を予防します。

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